スペイン巡礼に行って来ました。
巡礼の出発地はスペイン北西部大西洋に面した「ヘラクレスの塔」
ヘラクレスの塔はスペイン北西部ガルシア州 ア・コ ルーニャにある灯台です。
2009年に世界遺産に登録されたこの灯台は、ローマ人によって1世紀後半に建てられました。
世界で一番古い灯台「ヘラクレスの塔」のすごいところは当時から現在に至るまで
1900年以上もの間、休まずに明かりを灯し続けているところです。
当時のローマの人たちの技術の高さに驚かされます。
お天気は快晴、いよいよスペイン巡礼(Camino de Santiago)イギリス人の道のスタートです。
最初に、クレデンシャル(巡礼手帳)を入手するために ア・コ ルーニアのキリスト教会を訪問します。
ここでは、神父さんが親切に応対してくれました。
ア・コ ルーニアの港。
沢山の ア・コ ルーニア市民が思い思いに休日を楽しんでいます。
ア・コ ルーニャ市街
右側のビルの柱に貼られた黄色いホタテのマークと矢印を目印に歩きます。
この季節、巡礼路は花が満開
道を間違えても、親切なおじいさんが、「カミーノはあちら」と声をかけてくれます。
毎日、毎日、ホタテの案内標識を目印に歩きます。
郊外に出てきました。
周囲には のんびりとした農村の風景が広がっています。
ゆるやかな登り坂が延々と続きます。
登ったら下り、下ったら、次はまた登りです。
毎日、歩いて、歩いて
ユーカリの森を抜けて
巡礼者に出会うと、ブエン カミーノ ! (良い巡礼を!)
昨日も今日も、歩いて、歩いて‥‥
毎日歩く距離は20~30Km 歩数にして3~4万歩!
丘を登ったら下り、また、登り‥ひたすら歩きます。
家財道具一式を入れたザックの重さは10Kgくらい かなりキツイです。
満開のハリエニシダの花に迎えられて早朝から夕方まで歩き続けます。
毎日がやまなみウオークラリーみたいです。
毎日、毎日お天気は最高!
雲一つ見当たりません。
空の青さ、太陽の明るさ、光線のクリアさが日本とは比較になりません。
素晴らしいです。
一昨日も、昨日も、今日も歩きます。
この季節、どこを歩いてもハリエニシダの花が満開です。
ユーカリの森
サンチャゴデコンポステーラの市街に出ました。
シャクナゲが満開です。
サンチャゴデコンポステーラ市庁舎
そして ついに
ゴール地点の「サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂」に到着です。
大聖堂前の広場には次々に巡礼者が到着して来て、その都度大歓声が上がります。
長い人では、1ケ月以上、毎日20Km~30Kmを歩き続けて、身体はボロボロですが
皆さん、開放感、達成感に浸っています。
あんなに毎日、毎日、苦しかった歩き巡礼ですが、明日からはもう歩けないと思うと
ちょっぴり寂しさもあります。
サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者は毎年数万人に上ります。
巡礼の距離は76Km~千数百キロ
その多くは徒歩で、自転車を使う人や少数ながら中世のように馬やロバを使う人もいます。
信仰のためだけでなく、観光やスポーツ、単なる目標達成のために歩く人もいます。
聖ヤコブのシンボルであるホタテ貝は、巡礼のシンボルともなっています。
巡礼者は巡礼の証としてホタテ貝をぶら下げて歩きます。
美味しい食事もスペイン巡礼の楽しみのひとつ
出発地 ア・コ ルーニアのレストランにて
大西洋に面したア・コ ルーニアはさすが海の幸が安値で豊富です。
早速、名物のタコ料理(プルポ)を注文しました。
ここのレストランのママが村上春樹の大フアンで、日本から巡礼に来たと言うと生ビールを
ごちそうしてくれました。
ア・コ ルーニアには食事が美味しく、のんびりとした街で、次回はゆっくり滞在して楽しみたいと
思っています。
ゴール地点のサンチャゴデコンポステーラでの食事。
スペイン料理の定番魚貝のパエリアです。
2019/04/17
遍路道
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11番札所藤井寺から12番札所焼山寺を結ぶ歩き遍路道の途中の「かずら休憩所」にニッキの
苗木を植えました。
最近の研究で、ニッキの薬効として毛細血管の汚れを落として血液の流れをスムーズにする作用が
認められたそうで、動脈硬化、高血圧、心臓病、脳梗塞、認知症、糖尿病などに顕著な効能があるようです。
テレビ番組でもニッキの効用が取り上げられています。
大阪大学 微生物研究所
高倉伸幸教授のHP この苗木が大きくなって、11番~12番札所を歩くお遍路さんの助けに少しでもなればいいな と思っています。
今から何十年か前、11番札所 藤井寺の境内には、大きなニッキの木があって、小学校の帰りに
友人たちと寄り道をして、ニッキの根を掘り出し、水で洗っておやつ代わりに食べた記憶があります。
また、当時、子ども達が通う駄菓屋には「ニッキ水」や「金米糖」「ニッキ棒」などニッキ製品が沢山置いてありました。
「ニッキ水」は、かなり薄いガラスの瓶に入っていて、非常に割れやすいものでした。
誤って割ってしまい、手に怪我をしたこともありました。
「ニッキ水」は、合成着色料による鮮烈な色彩、鼻をつく強烈なニッキの香り、舌や喉の奥がヒリヒリとし、
飲み終えた後もしばらく麻痺に似た痺れが残るほどの刺激が特徴で当時の子ども達には大人気でした。
金米糖は、白い星形の砂糖菓子を2~3個つなげたもので、中心部にニッキの枝が入っていました。
最初は甘いのですが、終わり頃になるとニッキの枝が出てきて、ほろ苦い味のニッキを噛んで食べたものです。
家の菓子盆には、この金米糖がいつも沢山入っていました。
「金米糖」は徳島市鮎喰町の佐藤製菓所で作られていたので徳島県人には懐かしい味だと思います。
藤井寺の境内の露店ではニッキの根を束にした「ニッキ棒」も売っていました。
昔の子ども達は、効能は知らなかったのですが、毎日のようにニッキを口にしていました。
2018/02/23
遍路道
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このところ急に冷え込んできたので、お遍路さんたちが暖かく休憩できるように
かずら休憩所 (冬の休憩所) の整備をしました。
いつもの5人が力を合わせて木材の切り出し、運搬&設置に汗を流しました。
これから暖かくなるまでの半年間はここで昼食&お接待をします。
完成!
2017/11/02
遍路道
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十一番札所藤井寺と十二番札所焼山寺の間を結ぶ遍路道。
その途中にあって歩き遍路さんたちの貴重な水場「水大師」。
今月13日に徳島県を襲った台風16号による大雨のため 大量の土砂が流入して
埋もれてしまい使用不能になっていましたが 今日復旧作業をしました。
水場を覆い尽くすように うず高く積もっていた土砂を少しずつ素手で取り除き、
土で汚れていた石を洗い 1時間ほどかかってやっと元の状態になり きれいな水が
出てきました。
重さ1トンを超えるような巨石が落ちてきて遍路道を塞いでいるところもあります。
ここは重機が搬入できないので、人力で少しずつ砕いて取り除きます。
2017/01/04
遍路道
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遍路道 11番札所 藤井寺~12番札所 焼山寺 途中にある「かずら休憩所」の整備をしました。
ここは、日だまりで暖かく冬場の昼食場所として最適です。
2月26日には、この場所にニホンカモシカも現れました。
2016/08/29
遍路道
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いつも歩いている11番札所藤井寺から12番札所焼山寺への遍路道もきれいに雪化粧しています。
1番札所から10番札所まで全部の札所を見渡せる「夏の休憩所」も、今日は雪が積もっていてとても寒いです。
少し先にある「冬の休憩所」に、家から板を運んできて椅子を設置しました。
ここは、「夏の休憩所」と標高は同じで、距離もそんなに離れていないのですが、
南向きの陽だまりで暖かく、お遍路さんにも ゆっくり休んでいただけます。
今日も ここだけは積雪がありません!
こんな寒い日ですが、椅子を設置している間にも 4人のお遍路さんが横を通って行きました!
大雪なので、道中お気をつけて…。
2014/12/05
遍路道
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遍路道(11番藤井寺~12番焼山寺)もかなりの積雪!
2013/02/20
遍路道
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銀杏と染井吉野の紅葉に包まれた長戸庵(ちょうどあん)
樋山地石鎚山(ひやまじいしづちさん)頂上 標高545m
新しいベンチが設置されています。
今日は視界が良くて、いつもの阿讃山脈の山々に加えて淡路島や紀伊半島までクリアに見渡せます。
「大麻山」に向き合っているということで名付けられた「向麻山(こうのやま)」、名付けの由来がここから見るとよく分かります。
2012/11/25
遍路道
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四国霊場八十八ヶ所を巡礼するお遍路さんも、最近は自家用車やバスなどを利用して札所を巡る方が
大多数で、全行程を歩いて巡る「歩きお遍路さん」はごく少数派です。
歩きお遍路さんのための遍路道の中でも、第十一番札所の藤井寺と第十二番札所の焼山寺の間の
遍路道は「最後まで残った空海の道」と呼ばれており、千二百年前に弘法大師「空海」が歩いた頃の
自然がそのまま残っている数少ない遍路道として有名ですが、道中いくつも山を越える行程は
全遍路道中でも有数の厳しさだといわれています。
今日は、「逆打ち」のお遍路さんに山頂でお会いして、雪景色の中、第十一番焼山寺から
第十番藤井寺までの道中、今までのお遍路のお話を伺いしながら一緒に歩きました。
四国霊場八十八ヶ所全行程を歩いて巡礼する「歩きお遍路さん」は、第一番の霊山寺から順番に
第八十八番大窪寺までお参りする「順打ち」の方が大多数で、第八十八番から第一番札所へ向かって歩く
「逆打ち」の遍路さんは百人にお一人くらいでしょうか。
いつも感心するのは、「逆打ち」の「お遍路さん」の元気さ、逞しさです。
これは、「逆打ち」のお遍路さんの共通点で、老若男女を問いません。
1,400Km近い行程を自分の足だけで歩き通してきた「自信」とあと少しで第一番札所へゴール!
という期待が体全体に溢れています。
今日、お会いした50歳過ぎの女性のお遍路さんも、1月18日に第八十八番札所を出発して
33日目だとのことですが、その歩きの力強さと足取りの軽やかさは驚きでした。
その方は福岡県の方で、順打ちで5回歩きお遍路を経験し、今回、憧れの「逆打ち」で初の
お遍路をしているとのことで、道中、参考になる沢山のお話を聞かせていただきました。
2012/02/19
遍路道
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藤井寺から焼山寺までの遍路道。
大きな倒木が遍路道を塞いでいます。
このままではお遍路さんが通れないので手持ちの小さなノコギリで切断開始!
直径10センチほどの木を2本切るのに1時間程奮闘。
やっと人がくぐり抜けられるようになりました。
あとの処理は市役所に電話してお願いしました。
2011/12/16
遍路道
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11番札所藤井寺から長戸庵まではゆっくり登っても1時間程のコースですが、
今日は、台風12号の風雨によって折れた多数の倒木を処理しながら登ったので3時間ほどかかりました。
焼山寺へ向かう歩きお遍路さんは6人で、全員が日本人。
3月11日に原発事故があってから外国人の歩きお遍路さんが激減しています。
長戸庵の西側に巨大なキノコが生えていました!
2011/09/05
遍路道
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113人もの方が参加してくださり、また、素晴らしいお天気にも恵まれ、ウオークは無事終了しました。
皆さんありがとうございました。
総歩行距離 12.084Km 累積標高差 +1,021m -1,021m
徳島新聞の記事 ↓
地元テレビ局のニュース番組でも放送されました。↓
2010/11/22
遍路道
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四国霊場十一番札所藤井寺から十二番札所焼山寺へ向かう遍路道の途中で右側に見えるピークが樋山地石鎚山です。
周辺には、鎌倉時代から村落が存在し、江戸初期には伊予の河野一族が入植して繁栄したと伝わっています。
11月21日(日)に「樋山地石鎚山再発見!健康ウオーク」が開かれるのを機に周辺の山道の整備をしました。
2010/11/12
遍路道
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「最後まで残った空海の道」としてお遍路さんや地元の人たちに親しまれている
11番札所(藤井寺)と12番札所(焼山寺)の間の遍路道を往復しました。
一本杉庵(遍路道中の最高標高地点)
焼山寺
猛暑の中の藤井寺~焼山寺往復でした。
この日消費した水分は3リットル以上!
気温34℃超+無風という過酷な条件での長時間歩行でしたが 歩きお遍路さんが
10名ほどいて楽しく話しながら歩きました。
2010/07/25
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標高500mの山寺(長戸庵)に植えられた染井吉野が見頃を迎えています。
2010/04/04
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四国霊場88ヶ所を結ぶ遍路道のうち11番札所藤井寺と12番札所焼山寺を結ぶ山越えの
遍路道は遍路道の中でも最大の難所と言われ、また「最後まで残った空海の道」として、
1,200年前に弘法大師(空海)が歩いた当時のままの自然が残っている遍路道として
知られています。
今日は、この遍路道の整備を20年以上もボランティアで続けているShinさんと一緒に
歩きました。
いつもの通り、Shinさんは、ゴミ拾いと途中の長戸庵で女子専用トイレの汚物の処理と掃除!
5月末に500人もの人が歩いたイベント「最後まで残った空海の道ウオーク」の後なので
本当に大変です。
そして、庵の屋根瓦にうずたかく積もった落ち葉を落とします。
私は、落ちてきた大量の落ち葉の掃除。
その後、二人で飲んだコーヒーの美味しかったこと!
下の写真は、今年の冬のトイレ掃除の様子です。
入り口に「女子小便専用」と書いてあるのは、Shinさんが個人で標高500mに設置されている
このトイレの汲みとり、汚物の運搬&処理を続けているため、少しでも彼の負担を軽くするためです。
ご協力をよろしくお願いします。
桜の頃の長戸庵
使用カメラ 上 → DP2 中 → SD10 下 → DP1
2009/06/12
遍路道
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